2019年8月3日。
公開二日目のドラゴンクエストyour storyを見てきた。
公式サイトはコチラ。
要約するとドラクエ5を映画化した作品。
ブログ主のドラクエ歴はこんな感じ
縦軸タイトル、横軸ハード、プレイしたものは○。
当然、○したものは全部クリアしている。
いや、10のver.2はマデサゴーラは倒したけど、ver.3に上がるためのクエストで挫折したからver.2の全てをクリアしたとは言い難いけど…
まあ、見ての通り近年の派生タイトルとナンバリングの10ver3,4以外はやっているし十分にドラクエオタクは名乗っていいレベルだろう。
今回の映画の題材となったDQ5は特に思い入れが深いタイトルで、子供の頃にSFC版のドラクエ5は10回以上クリアしている。
※ここからは悪いことはいわないから映画を見てから閲覧してください。
今回の映画をあらすじを原作と比較しつつネタバレありで説明すると
最初にSFC版のドット絵で船でパパスと旅、そこでPS2版・DS版で追加されたフローラと出会うイベントをこなし、レヌール上でお化け退治。ドット絵は終了してリアル絵になったら、サンタローズの村の近くに住む主人公(リュカ)と大人主人公がドラゴンオーブ(原作的にはゴールドオーブ)を交換。
妖精の村の話はカットして、そのままパパスと主人公がラインハットに遠征。ラインハットでヘンリー王子がさらわれる。古代の洞窟(ラインハットの洞窟)でゲマ・ゴンズ・ジャミによってパパスが『ぬわーーーーっっ!!』される。
建設途中の大神殿でヘンリーと共に青年編をスタートさせて、樽に入って脱走。(マリア・ヨシュアは登場せず)
脱走の途中で、敵に見つかり、酒場のマスターをやっているプサン(原作ではトロッコにのるマスタードラゴン)に出会いかくまってもらい、最終的に脱走。
オラクルベリー・サンタローズ・ラインハットの大陸までたどり着き、ラインハットの関所でトム(原作でヘンリーに殴られる兵士)であったところでヘンリーと別れ、主人公がサンタローズに単独で行く。(修道院・神の塔・偽太后・サンタローズの洞窟はカット)
サンタローズ付近の主人公の家で、主人公がパパスの日記を読み、サンチョと再会(原作ではサンチョはグランバニアで再会)
サンチョより主人公が天空の勇者かもれないので、天空の剣を手に入れたサラボナのルドマンにあえ言われ、サラボナへ。
道中、スライム(スラリン)を仲間にして、また洞穴(カボチ村の西の洞窟?)にいたゲレゲレと再会。
ルラフェンでルラムーン草イベントも行わずにサラボナに行き、フローラ・ルドマンと再会。
サラボナでは原作の炎のリング・水のリングイベントではなく、ブオーンが暴れて困っていたため、
ルドマンがブオーンを倒した者にフローラと結婚させるというイベントを実施。
ブオーン討伐の際にビアンカと再会し、天空の剣を手に入れた後にブオーンを屈服させる。(仲間にするが同伴はしない)
ブオーン討伐後に、原作での花嫁選びイベントを消化。フローラに一度プロポーズするも婚約破棄しビアンカと結婚する。(このあたりの主人公がガチクズ。)
その後、サンタローズに戻り、ビアンカとの子供である勇者アルスが生まれる。(デルパドール・メダル王・チゾット・グランバニアに行かない・タバサ王女は生まれない)
数日後?に、ジャミ・ゴンズ・ゲマに襲撃されて、サンタローズの近所で主人公石化。(デモンズタワーカット。)ビアンカ誘拐される。
ビアンカは大神殿で天空人の末裔とゲマに告げられ、マーサと会う。
マーサは魔界の門を開く言葉を知っているが、バリアの中で自らを封印しているため、ゲマよりビアンカへ封印の言葉が何か聞くように命令される。
しかし言葉は聞き出せず、逆に説得されて?、ビアンカ、ゲマと戦闘。
当然敗北。何故かビアンカ石化される。
8年後、勇者がストロスの杖を井戸?から探し出して、主人公の石化を解く。
その際にギガンテス(サイプロップス?)と戦闘になり、勇者が天空の剣で撃破。
エルヘブン、天空への塔、トロッコ洞窟、天空城、迷いの森のイベントを全部カットし
大神殿ふもとにいるプサンにあって、プサンがマスタードラゴンという事を打ち明けられる。
しかし、プサンがマスタードラゴンであるが、ドラゴンオーブがないから戻れないということになって、
少年時代の主人公が持つドラゴンオーブと交換のため、何故か世界地図の真ん中ではなくチゾットの山奥(?)にある妖精の城で、主人公が過去の主人公にあってドラゴンオーブを交換するイベントが発生する。(ボブルの塔カット)
主人公とスラリンで妖精の城に行くために、山を進むが、そこでキラーマシンと戦闘する。
キラーマシンの矢を『スライムもりもり』でありそうなギミックで使い妖精の城へ。
絵的には妖精の村にしか見えない妖精の女王(どうみても妖精の村のポアン様)により、主人公が少年時代の主人公とあう。
そこでドラゴンオーブを偽物と本物で交換する。
そしてマスタードラゴン復活。
マスタードラゴンの背中に乗って大神殿へ。
大神殿で勇者がストロスの杖を投げてビアンカ復活。
最終決戦で、マーサと主人公再会。マーサ脱落。
ジャミ、ゴンズを主人公が一撃で撃破し、ゲマを主人公・勇者で撃破。
ゲマがマーサの身体を吸収し、魔界の門を開く。
魔界の門が開いてしまったので、天空の剣を魔界の門に勇者が投げ込むも、
時が停まり、ミルドラースがあらわれる。(イブールは出てきません。)
ここからが超展開で、ミルドラースはミルドラースに義体化したコンピュータウイルスという事が判明。
更に映画の世界はリメイクされたゲームの世界で、現実ではないことを主人公に伝えられるが、
スラリンがアンチウイルス用のデータだったらしく、ロトのつるぎに変化してミルドラースを撃破。(魔界に行かず)
2のエンディングである『この道わが道』を流しながらエンディング。
という感じ。
……雑だから通じない?あくまでも映画を見た人向けの解説ですから勘弁してよ。(あと書き間違い、記憶違いがあったらサーセン。)
賛否両論あるがブログ主は本作肯定派。あくまでもドラクエオタク目線。
そもそも、根本的にドラクエ5を映画化するってのは無茶なんだよ…………
本作は原作を知っているのがありきな作品過ぎて、知らない人は置いていきぼりだろう……
けど、ドラクエ5を映画化するなら、尺的にこれ以上の作品は出来んわな……と思える。
良かった点をまとめると
①炎・水のリングイベントをカットしてブオーンをねじ込んだ事。
本来ブオーンイベントは原作でも浮いているイベントだからね…最後の鍵を入手するためだけのイベントだけど、非常に印象深い登場シーンと強さで5を代表するボスキャラの一人だものな…
溶岩魔人よりブオーンを選んだ采配にはgood jobを送りたい。
他にもそぎ落とせるイベントは徹底的にそぎ落として尺内に収めているな。
②グランバニア、タバサ王女を全カット。
これは英断すぎるだろう。実はシナリオ展開に全く関係がないからな。けど、グランバニアがいらないって発想が出てこないし、タバサあっての家族だろという先入観が出てしまうからな。
③原作では印象に残りづらいミルドラースの良アレンジ。
サブタイトルを天空の花嫁にしなかった理由は、これか~と思わせる終盤の展開。ドラクエ5はPS2以降のリメイクだと顕著だけど、実質ゲマがラスボスってイメージだものな。
ミルドラース?誰それ?ナメック星人?って感じなのを、あそこまで昇華させたのは見事。
④鳥山明絵をあえて採用しなかった事
なんとなく今回の映画の世界観にマッチしなそうだよな
⑤主人公は自分である事がドラクエの醍醐味であり、本来は主人公にセリフをしゃべらせる事に疑問点がわくが理由付けがされている。
本映画がリメイクの果てに到達した物語だから、主人公のイメージやイベントが多少違ってもあくまでも『リメイク』だからという事に落ちつけられる。
⑥最後のゲマ戦でのバギクロスの使い方がスマブラの上B。
スマブラの勇者配信のタイミングが功を制して違和感がなかったわ笑
悪かった点
①パパスとサンチョは何者?
グランバニア全カットの影響でグランバニアの王家イベントがこなされなかった。おかげでサンチョが何故あそこまで主人公の一族に尽くすのか意味がわからんくなってしまった。
②6のBGM使い過ぎ問題。
10、11でも顕著なんだけど、本作も6のBGMがやたら目立つ印象。版権の問題なのかな?
③冒険感がない。
ドラクエ特有の冒険しているという展開がないんだよね。というか冒険シーンがあまりないから……
④主人公がクズい
原作では気が付かなかったけど、フローラとビアンカの究極の選択のところは主人公がクズ過ぎてみてられなかったわ……
⑤ヘンリーが変。
ヘンリーのしゃべり方に違和感。PS2リメイクの時であんなキャラ付けされたっけ?個人的にはドラクエ四コマの印象が強いから、違和感しかなかった。
他にも粗を探せば、たくさん見つかるし、逆にいいところもある作品。
ドラクエのナンバリングの映画やるならこれ以上は無理だな~とも思える。
多分、これ同人でやれば大絶賛だったんだろうな~商業規模でやるから違和感が出るんだよね。
一つ確実にいえるのは、本作で味を占めて、他のナンバリングタイトルを映像化とかはしないで欲しいな~
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